中学生の定期テスト対策について当塾の考え方

「今まで塾に行ってなかったけど、このままじゃダメだからそろそろ塾行かなくちゃいけない …」「他の塾に行ってたんだけどなかなか点数が上がらなかった…」とお考えの方から、つぎのようなお悩みを耳にすることがあります。

  • テストが近いから点数が取れるようにちゃんと勉強しないといけないんだけど、でも何からはじめればいいんでしょうか?
  • テストの点数や成績が悪いままだったら、高校受験の進路に大きく影響してしまう…。もし、行ける高校がなかったら…

そのため、テスト直前になると「テスト対策授業」を希望される方からお問い合わせをいただくことも少なくありません。

もし、これをご覧の保護者さまが、お子さまの学習において上記のようなお悩みをお持ちでしたら、どうか2,3分ほどお時間を取っていただいてこれからお伝えすることをご覧になってみてください。

このブログ記事は、港南区上永谷にある学習塾塾長が長年の指導経験をもとに成績アップのヒントや成績が伸びる勉強のやり方を紹介しています。

ご覧いただくだけでも、つぎのテストで点数がアップするヒントをつかんでいただけると思います。

Q.何のためにいい点を取りたいのですか?

はじめに結論的なことを申し上げて大変恐縮なのですが、定期テスト直前だけ勉強をしても最終的に望む成果を得ることは難しいでしょう。

なぜならそれは、後でくわしくご説明しておりますが神奈川県の公立中の授業カリキュラムおよび受験での評価基準が変わってきていることが大きな理由です。

それをお伝えする前に、今一度、考えてみていただきたいことがあります。

「何のために、いい点数を取る必要がありますか?」

「いい高校に行くため」、「志望校に合格したいから」、「行ける高校がないと困るし」など、いろんな答えがあると思います。

ただ、その目的のために今から勉強してテストでいい点を取っても、志望校に合格することはできないかもしれません。

ご存知のとおり、神奈川県の公立中学は前後期制のカリキュラムに伴って、3学期制の地域や私立中学校に比べて定期テストの回数が減ってきています。

そのため、毎授業の小テストや単元テスト、また提出物までもが成績の評価対象になってきています。

また神奈川県は、2024年の受験から各科目の5段階評価以外の項目の評価も重視するようになります。

③ 調査書の学習の記録における観点別学習状況の評価 ・第2次選考では、「学びに向かう力」を評価するため、調査書の学習の記録の うち観点別学習状況の評価の「主体的に学習に取り組む態度」を活用する。(引用:神奈川県ホームページ 神奈川県教育委員会による令和4年4月発表「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針 P6」より)

すでに、成績表には記載がある「観点別学習状況の評価」という項目の中の「主体的に学習に取り組む態度」が点数化され、評価対象になるんですね。

つまり、これらを踏まえると普段の授業での理解や授業態度、取り組み方が重要視されているんですね。

ですので、定期テストだけいい点数を取ろうとする勉強のやり方では、その他の項目での評価が低くなり、結果として志望校合格およびその先の将来の夢の実現が危ぶまれることになります。

その勉強“タイパ”がいい?

最近は、生活のさまざまな面で「タイパ(=タイムパフォーマンス)」が重視されています。

タイパとは、かけた時間に対する効果のことです。

もちろん、勉強にもタイパのいい“勉強のやり方”があります。

しかし一方で、誤解を怖れずズバリ申し上げるなら、最近はタイパが“コツコツ勉強しなくていい理由”にいいように使われていると感じることもあります。

あくまで”タイパ”とは「効率よく時間を活用する」という意味です。

だとするなら、勉強時間が短くてテストの結果が望んだ点数でなければ、それは“タイパが悪い”ですし“テストの点数も悪い”ということになります。

そもそも、テスト直前だけ勉強をして点数が取れるなら今までも点数が取れたはずです。

しかし誰であっても、勉強に即効性を求めるとかえって高得点は難しくなります。

例えば、将来の夢はいきなり叶うわけじゃありませんよね。

一流のアスリートたちだって、夢を叶えるために毎日の練習を積み重ねています。

勉強も同じで、将来に向けて積み上げた先に志望校合格や夢の実現があります。

だからこそ、時間をかけて積み上げることの大切さを理解し、定期テスト直前だけでなく日頃からコツコツ勉強することを今からはじめてほしいと思います。

勉強は何からはじめたらいい?

どの科目からはじめるか?ということよりも、どの科目も現在、何がわかっていて何がわからないのか?を正確に把握することからはじめてほしいと思います。

そこで、お勧めするのが「学力診断テスト」を受けることです。

参考までに、当塾「翔優館」では、学年に応じて学力診断テストまたは模試を開催しています。

  • 小学生:2ヶ月の一度の学力診断テスト(年6回)
  • 中学1,2年生:年3回の模試
  • 中学3年生:年7回の模試

こちらを受けていただくと、現在の学力を判定することができます。

ただ、タイミング的にすぐにテストが受けられない場合には、体験授業に来ていただくのもひとつの手です。

その際、定期テストの得点、答案、成績表を持ってきていただければ、おおよその学力を判定することができます。

成績が伸び悩む一番の原因とは?

ちなみに、私たちの長年の観察では、成績が伸び悩んでいるお子さまの多くは「基礎学力」が十分でない傾向があります。

例えば、基礎学力は英語であれば単語や文法、数学であれば四則計算、国語であれば漢字などです。

いわゆる、昔から言われている読み・書き・そろばんですね。

これらは、スポーツでいう「基礎体力」のようなものです。

体力がなければ技術練習ができないように、基礎学力がなければ、新しい知識を身につけることはできません。

ですので、成績が伸び悩んでいるという生徒は、実は今やっている単元の前でつまずいていることがほとんどです。

だからこそ、基礎学力を徹底的に身につけることで成績は着実に伸びます。

基礎学力があれば、高校でも通用する!

実際のところ、中学レベルであれば基礎学力が不十分でもなんとか力技的な暗記だったり詰め込み学習で点数が取れてしまうこともあるんですね。

しかし、高校では詰め込み学習は確実に通用しません。

また、中学までは塾で先生に「これやりなさい」と指示されて勉強すれば合格できる生徒もいます。

しかし、高校合格とともに塾を卒業すれば、そこからは誰も指示してくれなくなります。

そうすると、何を勉強すればいいかわからなくなる生徒がいます。

それでも、中学生のままの発想で「定期テスト前だけ勉強すればいい」と思い込んでいると、高校では落ちこぼれてしまうことが少なくありません。

あえて厳しい言い方をしますと、高校生は「学校の授業がわからなくなった時点で終了」ぐらいに思っておいてほしいと思います。

そして、わからなくなる以前の「なんか、わかりにくくなってきた?」というちょっとした“違和感”を覚えた時点で対処するようにしましょう。

だからこそ、当塾では中学生までの間にしっかりと基礎学力を身につけるようにしています。

勉強のやり方を身につけよう!

ちょっと、ここまで厳しいことばかりをお伝えしてしまいました。

これでは、家であっても塾に行くとしても勉強することが大変で厳しそうだから二の足を踏んでしまいそうですよね。

もちろん、そんなつもりはないんです(厳しく聞こえてしまっていたらごめんなさい)。

このページはあくまで、今よりも点数アップするためのコツをお伝えするのが目的です。

たしかに、即効性のある勉強はないのですが、それでもテスト直前であっても「正しい勉強のやり方」を覚えて取り組めば点数アップしないわけではありません。

成績が伸び悩んでいる生徒、または成績が伸び悩んでいるときというのは「何をやったらいいか?」、「どうやったらいいか?」がわからなくなりがちです。

そこで当塾では「こういうときには、これをやる」や「こうやって勉強する」といった“勉強のやり方・コツ”を伝えています。

それを知って勉強すれば、何も知らずに勉強したときに比べて、つぎのテストでの点数アップは期待できます科目によって成果は異なります)。

そして、勉強のやり方を覚えていれば、高校生になっても何をどうやればいいかがわかるので、勉強がはかどります。

それは当然、結果にも表れます。

逆に、先生に指示されることに慣れている生徒は主体的に自分で考えて勉強することが苦手になってしまいます。

そこが改善されないかぎりは、成績を伸ばすことは難しいと言わざるを得ません。

「とにかく問題をたくさんこなせば成績が伸びる」と思われる方もいらっしゃいますが、主体性のあまりない生徒はそもそもどの問題をやればいいのかもわからないため、手をつけることすらままなりません。

私たちが考える「正しい勉強のやり方」とは、子どもたちが主体的に自分で考えて、計画的に取り組めるスキルも含まれています。

コツコツのほうがタイパがいい!

子どもたちが自分で考えて勉強できるようになることは、決して難しいものではありません。

そして、お子さまの将来を考えるなら、自分で考えて目の前の問題を解決できる人間に成長することがいかに大切か?を、保護者さまならおわかりかと思います。

そのためにも、正しい「勉強のやり方」を身につけてほしいと思います。

そして、それを身につけるうえでお勧めするのが「10分間勉強」です。

例えば、毎日10分間、英単語を覚えるようにしてみてください。

それを1週間つづけたら、トータルの学習時間は1時間以上にもなります。

まずは、1日の勉強時間ゼロにしましょう。

そのためには、一度にたくさんの勉強をするのではなく、毎日少しずつコツコツやることがポイントです。

そして、コツコツ勉強のほうが、実は記憶に残りやすく成果に結びつきやすい傾向があります。

逆に、当塾の生徒でも授業で学んだ内容をお家で何も復習しないと、翌週の授業のときにすっかり抜けてしまっていることもあります。

それだと塾に通う意味がないので、家でコツコツ勉強する習慣をつけてほしいと思います。

そういう面でも「10分間勉強」であれば、お風呂に入る前や食事前、寝る前といったスキマ時間で取り組むことができ、記憶に定着しやすくなります。

考えることが楽しい勉強

そのような習慣が身につくと、お子さまはすすんで勉強するようになりますし自然と問題を解く手もスラスラと動くようになります。

私たちとしましては、ぜひ子どもたちに「考えることが楽しい」と思ってもらいたいと願っています。

自分が悩んで考えて答えられた問題は、ずっと忘れません。

そのように、誰かにやりなさいと言われて受け身で勉強するのではなく、自分で答えを導き出せるようになってほしいと思います。

そして、勉強の楽しさを味わってもらいたいと思っています。

最後になりますが、そのために当塾「翔優館」では、少人数授業での5教科指導を行っています。

当塾は、少人数授業だから生徒を埋れさせません。

そして生徒が主体的に考え、解けるように導きます。

もちろん、実際にお子さまを塾に通わせることを考えると、保護者さまにおかれましては授業料も気になられると思います。

実際のところ、値段だけ比べるのであれば当塾よりも安いところはあります。

しかし、当塾のようにお子さまの主体性を育て、勉強のやり方が身につき、成績アップを実現できる学習環境であるかどうかは、十分にご精査いただく必要があるのではないかと考えております。

また、当塾と同じ学習環境および学習クオリティを提供する他塾さんをお探しになったとしたら、おそらく他塾さんのほうが高くなると思われます。

以上を踏まえ、ぜひ塾をお探しになられる際には価格・学習環境・長期的な視点での成果といった、さまざまな観点から“タイパ”のいい塾をお選びいただければと思います。

お子さまにとっても、保護者さまにとってもよりよい成果および未来がもたらされますことを、願っております。

最後まで、ご覧くださり感謝いたします。

執筆者紹介

翔優館塾長:秋間 義浩

小学校の恩師の影響から、将来の夢は「学校の先生になること」だった。

学生時代に、塾講師のアルバイトをしたことがきっかけで「自分の個性を活かせるのは、学校の先生より塾の先生なのかもしれない」と感じ、アルバイト先に直談判し入社することに。

大手学習塾では、1教室で300人以上の生徒を指導してきた実績があり、また教室長も歴任。その後「より生徒の進路や人生にも関わる塾講師でありたい」という想いから、同僚の塾講師たちとともに学習塾を創業した。2016年には、さらに自分の理想とする学習塾像、塾講師像を体現すべく、創業した学習塾からも離れ、たった一人で現在の学習塾、翔優館を横浜市港南区に設立した。

気づけば、塾講師歴30年超。累計1,000人を超える生徒たちを指導。つねに、素直な心と素敵な笑顔を心がけ、日々、生徒ひとりひとりを大切にして指導に当たっている。

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